目次
✅今回の結論
原住民のコテカには、不思議なパワーがあるに違いない!
✅いざ、ジャングルへ
みなさま、はじめまして。
西村真紀です。
最近、自分のホームページを作ったので、noteやアメブロとも並列し、こちらでもコラムを書いてみようと思います。
記念すべき一発目のコラムは、原住民です(爆)。
コロナ前は女性誌の仕事の他に、某海外エアラインの機内誌で取材も担当していたので頻繁に海外取材に行っていました。
世界中のライターで構成された機内誌のチームの中でも、なぜか私はジャングル担当。
あまり状況を理解しないまま、ジャングルに向かいました。
✅今も石器時代と同じ生活をするダニ
4回も飛行機を乗り継ぎたどり着いたのは、パプアニューギニアとインドネシアの中間にあるワーメナというエリア。
ここに石器時代から今も同じ生活を送る「ダニ族」という原住民が住んでいるのです。
このエリアに入るにはインドネシア政府の許可が必要で、今回は特別に許可をもらい取材することができました。
空港から車で、コンクリートもビルもないシャングルをひたすら走ること3時間。
やっとダニ族の村に到着です。
げっ! いきなり不振者だと思われて槍を向けられてしまいました。

しかもこんな日に限って、真っ赤な洋服。
女性の外国人はまずこの村に来ないそうで、完全に警戒されてしまいました。
一応通訳を引き連れての取材なのですが、完全に原住民の言葉を訳せる人がいないらしく時間をかけて敵ではないことを理解して受け入れてもらいました。

ダニ族の男性は“コテカ”と呼ばれるものを身に着けて暮らす裸族で、初めて見るそのヴィジュアルに衝撃を受けました!
本当にこういう格好で暮らしている人がいるんですね。
それにしても、女性もトップレスだし、どこを見ればよいのだか。

✅やっぱり求められるのは強い男
まずは村長にご挨拶です。

一夫多妻制のこの村は、家族を養うことができれば何人でも妻をめとることができるシステムで、村長の妻はなんと8人。そして、子供24人もいる大家族。
スーパーや車もないジャングルで早朝から狩りに出かけ、自分を含めた家族33人分の食料を毎日確保し続けているのだそう。
一夫多妻制ということは、モテる男性に村の女性が集中してしまいます。
当然ながら妻をめとれない男性も存在してしまうので、ジャングルでモテるためには、幼いころから狩りの技術を磨くしかないそうです。
都会ではお金を稼ぐ力のある男性がモテる傾向がありますが、ジャングルでは食料を確保できる男性がモテる。
地球上のすべての女性は、やっぱり自分や子供を養ってくれる“強い男”を求めているんですね。
✅なぜかピタリとモテなくなった!
ダニ族では村長の家にホームステイをさせてもらい、珍しい体験や面白い取材がたくさんできました。
「これは僕の分身で、あなたを守ります」
帰りがけに村長がくれたのは、なんとジャンボサイズのコテカ!
男性器に身に着けるものをもらってしまいオロオロしてしまいましたが、ありがたくいただいて帰ります。
コテカは木の幹をくり抜き乾燥させたものなのですが、衝撃に弱いらしく空港で新聞紙に包んでもらいました。
飛行機のスタッフに説明し、壊れ物として大切に運んでもらいます(笑)。

東京の自宅に帰り、玄関に村長からのコテカをドーンと飾っていました。
ダニ族から帰国していつも生活に戻っていたのですが、それからというもの、なぜかまったく男性にモテなくなってしまったのです。
食事に誘われてもパッとせず、誰にトキメクわけでもなく……。
もうこのまま私は男性に縁がないまま死んでいくのかもしれない。
そんなことを友人に相談したら
「あのコテカが原因じゃないの?」と一言。
「家の入口に男性器の象徴が飾ってあるのはどうなのか?」
とも言われてしまい、村長に感謝をしてて手放すことにしました。
✅さよならコテカ
コテカはどう処分するのかわからず……
近所の神社に引き取ってもらおうと思ったのですがお守りお札しか引き受けられないと断られてしまい(当たり前だ笑)。
なんだか村長に申し訳ない気持ちになり、コテカに塩と日本酒で清めてから処分しました。


それから1か月後、今の夫と出会い、半年足らずで入籍することになりました♡
今になって思うのです。
村長が別れ際「これは僕の分身で、あなたを守ります」。
確かにコテカが家に来てから、まったく男性にはモテなくなったけど、その分悪い男も近寄らなかった。
だから、本当に私は守られていたんじゃないかって。
これ、ウソみたいな話ですが、本当の話。
自然界で強く生き抜く村長のコテカには、不思議なパワーがあるのかもしれません。
村長は今日も家族のために狩りを頑張っているのかな。
初コラムを書く際に、村長のことを思い出したのでそのことを書いてみました。
では、また。
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